2月に入り、為替相場のトレンドが変わりました。
金融当局者の強気な発言、雇用統計などの指標が好感され、一転して主要クロス円通貨ペアが上昇しています。
金曜にアメリカ株価が暴落したことを受け、本日の相場は調整が入りましたが、現在は下げ止まっているようです。このままのトレンドが続くといいですね。
では、さっそく今週発表予定の重要イベント・指標から見ていきましょう。
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今週発表される重要指標
今週これから発表される重要指標・イベントをざっとまとめてみます。
2/5（月）
・日本時間23:00 パウエル新FRB議長就任式
・日本時間24:00 アメリカ1月ISM非製造業景況指数（市場予想56.6）
・日本時間25:00 ドラギECB議長発言
2/6（火）
・日本時間12:30 RBA理事会/政策金利発表（市場予想1.50%）
・日本時間18:00 バイトマンBundesbank総裁講演
2/7（水）
・日本時間19:00 欧州委員会経済予測発表
・日本時間20:00 ダラス連銀総裁講演
・日本時間22:30 ダドリーNY連銀総裁発言
・日本時間27:00 10年物米国債入札
2/8（木）
・日本時間05:00 RBNZ理事会/政策金利発表（市場予想1.75%）
・日本時間18:50 ダラス連銀総裁講演
・日本時間19:30 メルシュECB理事講演
・日本時間19:45 ブラートECB理事講演
・日本時間21:00 BOE政策金利発表（市場予想0.50%）
・日本時間21:00 BOE資産買い取りプログラム規模発表（市場予想4,350億ポンド）
・日本時間21:00 MPC議事要旨発表
・日本時間22:00 フィラデルフィア連銀総裁講演
・日本時間23:00 ミネアポリス連銀総裁講演
2/9（金）
・日本時間10:30 カンザスシティ連銀総裁講演
・日本時間22:30 カナダ1月新規雇用者数（市場予想100万人）
・日本時間22:30 カナダ1月失業率（市場予想0.2%）
まず注目はFRB新議長の就任式。イェレン前議長は一期で議長職を退き、パウエルFRB理事にポジションを譲ることとなりました。過去はグリーンスパン氏、バーナンキ氏と複数任期を務めていたため、一期での交代は極めて異例です。就任式でのパウエル氏の発言は相場に大きな影響を与えると思われます。
10年物米国債の入札はアメリカ長期金利の値につながり、間接的に為替に影響を与えます。そのため、このイベントも重要です。
ユーロについては、ドラギ総裁を筆頭にECB理事の発言が相次ぎますのでユーロ円を取引される方は忘れずにチェックを。
ポンド円は、木曜日にBOEの政策決定会合が非常に重要です。会合終了後、政策金利と金融資産買い取りプログラムについての決定が発表されます。市場予想は現状維持となっていますが、先週カーニーBOE総裁は景気動向について強気な姿勢を見せましたので、今回の政策会合は気が抜けません。
ドル円
ドル円は31日のトランプ大統領の一般教書演説が無難に終わったことがドル相場の展開に一役買いました。過激な発言はせず、減税と公共投資を強調したことでドル買いを誘いました。
1月ADP全米雇用レポート、1月雇用統計ともにいい結果が好感されて、ドル買いが加速しました。気になるのは、為替相場とは対照的に暴落している米国株式市場。。。
トランプ大統領就任以降、伸びてきたダウ平均ですが、ここにきて大きく下げています。暴落した株価とロシア疑惑問題がこれからのドル円相場の足かせになりそうですね。また、パウエル新FRB長官の就任式演説も相場にインパクトを与える可能性があります。
今週のドル円の方針は中立ですが、トレンドを見る限りは底を打ったようなので買いエントリーをしてみようと思います。損切りは109.20円とし、利食いは110.80円に置きます。
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ユーロ円
好調だったドル円に釣られる形で、ユーロ円も買われました。134円台から136円に回復し一時は137.40円にタッチしたので、ユーロ円の相場心理も改善したと思われます。
137円で一旦利益確定売りがありましたが、現在も136.90円台を維持しており底堅さを見せています。
今週はドラギ総裁発言、ECB理事発言、Bundesbank総裁発言が相次いでおり、要人発言に相場が影響を受けるのではないでしょうか。
今週のユーロ円の方針は買い。ただし、現在の水準ではなかなか上がりきることはないと思うので、136.40程度まで調整が入った場合、買いエントリーをしたいと思います。損切りは135.80円、利食いは137.400とします。
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ポンド円
ポンド円は、「インフレ対応に焦点を移す」「強いドルを歓迎する」「年内に実質沈金が伸びる」といったカーニーBOE総裁の議会での発言を受けて、大きく価格を伸ばしました。
さらに、ブルームバーグが「BOEの追加利上げの可能性」を示唆する記事を公開したこともポンド円を押し上げました。
今週は木曜日にBOE金融政策委員会が開催され、政策金利と資産買い取りプログラムの金額が発表されます。発言や報道通り、利上げと資産買い取り額の縮小が決定されれば、ポンド円はさらに値上がりすると思われます。
今週の方針は買い。155円を割るタイミングがあれば買いエントリーをしたいです。利食いは156.50円、損切りは154.20円に置きます。
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以上、ドル円、ユーロ円、ポンド円についてトレード戦略を考えてみました。あくまでも筆者の個人的な見解なので、参考程度でご活用ください。
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