
ドル円は157円台後半へ反発。先週強まったリスク回避の円買いが一服し、157.50円を回復しています。
一方、日本ではサービス価格の上昇が続き、日銀の追加利上げへの期待も残っています。
今日のポイントは、株式市場の回復を背景とした円売りと、日銀の金融政策を意識した円買いのどちらが優勢になるかです。
ドル円、157円台後半へ反発
株高と日銀利上げ観測の綱引き
ドル円157円台後半へ、先週の円高が巻き戻し
10月27日(火)のアジア市場で、ドル円は157.66〜157.73円付近で推移しました。
先週23日には一時156.08円まで円高が進みましたが、週明け以降は反発が続き、昨日注目していた157.50円も上回っています。
反発の背景の一つとして挙げられるのが、米国のAI関連株を中心とした株式市場の持ち直しです。
先週は株安によって投資家のリスク回避姿勢が強まり、円買いが進む場面がありました。しかし、株式市場が回復したことで、こうした円買いの一部が解消されたとみられます。
ただし、株価の上昇が必ず円安につながるわけではありません。為替相場には米長期金利や日米の金融政策見通し、投資家のポジション調整など、複数の要因が影響します。
今回は、株式市場の回復とともにリスク回避の円買いが一服したことが、ドル円の反発を支える一因になったと考えられます。
企業向けサービス価格指数は3.7%上昇、日銀の追加利上げ観測は継続
一方、円安の進行を抑える可能性があるのが、日本の物価動向です。
日本銀行が10月27日に公表した2026年9月の企業向けサービス価格指数は、前年同月比3.7%上昇しました。
企業向けサービス価格指数は、企業間で取引されるサービスの価格動向を示す指標です。
サービス価格の上昇が続いていることは、賃金や人件費などのコスト増加がサービス価格へ反映されている可能性を示しています。
こうした物価動向は、日銀が今後の金融政策を判断するうえで注目される材料の一つです。
今週の日銀金融政策決定会合では、政策金利を1.25%程度に据え置くとの見方が中心ですが、市場ではその後の追加利上げの時期にも関心が集まっています。
日銀が今後の利上げに前向きな姿勢を示した場合、円買いが強まる可能性があります。
ただし、企業向けサービス価格指数が上昇したからといって、それだけで追加利上げが決まるわけではありません。日銀は賃金、消費者物価、景気動向などを総合的に判断します。
今日のチェックポイント|157.50円を維持できるか
昨日は157.50円を回復できるかが焦点でしたが、今日はその水準を上回って推移できるかに注目が移っています。
157.50円付近:反発継続の目安
以前は上値を抑えていた水準です。今度は下値を支える水準として機能するかに注目です。
158円台:次の上値の焦点
157円台後半での推移が続けば、158円台への回復を試す可能性があります。ただし、金融政策の発表を控えており、上昇が続くかは不透明です。
今週の重要材料:FOMCと日銀会合
今後の政策金利の見通しや中央銀行関係者の発言によって、ドル円の方向が変わる可能性があります。
157.50円を維持できれば、短期的な反発が続く可能性があります。一方、再び下回れば、先週の円高を警戒する動きが強まることも考えられます。
また、今週はFOMCと日銀会合が予定されているため、米長期金利の動きや株式市場の反応にも注意が必要です。
今日のドル円は、株式市場の回復による円売りが続くのか、それとも日銀の追加利上げ観測が円買いにつながるのか。その綱引きに注目です。
※為替レートは10月27日(火)アジア市場の157.66〜157.73円付近の参考値です。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の取引を推奨するものではありません。FX取引には損失のリスクがあります。
参考資料
日本銀行|外国為替市況(日次)
日本銀行|企業向けサービス価格指数
日本銀行|経済・物価情勢の展望
Reuters|Currencies

