今日の相場ポイント|FXマーケット解説(10/29)

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FOMC後のドル円、米GDP・PCEで利上げ期待は変わるか

FOMCを通過したドル円は、158円付近を意識する展開。市場では12月の米追加利上げがすでに有力視されており、今夜の米GDP・PCEがその見通しを変えるかに注目が集まっています。

昨日のFOMCでは政策金利が据え置かれ、FRB議長の記者会見中には米金利の低下とともにドルが売られる場面がありました。

しかし、12月の利上げ期待が大きく崩れたわけではありません。

今日のポイントは、すでに市場に織り込まれた利上げシナリオが、今夜の経済指標によって維持されるのか、見直されるのかです。

本日の一言
FOMC後のドル円、次の方向は?
米GDP・PCEで利上げシナリオに変化は?

FOMC通過後のドル円、158円付近で次の材料待ち

10月29日(木)のドル円は、前日のFOMCを通過し、158円付近を意識する展開となっています。

28日の東京市場では一時158円台に乗せましたが、その後は上値が重くなりました。

日本銀行の公表値によると、28日のドル円は午前9時に157.99〜158.00円、午後5時には157.78〜157.80円でした。

先週の円高から持ち直してきたドル円ですが、上昇が続くかどうかは、米国の金融政策見通しと米金利の動きに左右されそうです。

FOMCではドル売り、それでも12月利上げ期待は残る

日本時間29日未明のFOMCでは、FRBが政策金利を据え置きました。

据え置き自体は市場予想どおりでしたが、議長会見中には米国債利回りが低下し、ドルが売られる動きとなりました。

一方、Reutersによると、金利先物市場が織り込む12月の追加利上げ確率は約85%でした。

つまり、12月の利上げはすでに市場でかなり織り込まれており、利上げが見込まれるというだけでは新たなドル買い材料になりにくい状況です。

ここから重要になるのは、今後発表される経済指標が、その前提を裏付けるのか、それとも崩すのかという点です。

今夜21時30分、米GDPと月次PCEを同時発表

本日10月29日(木)21時30分(日本時間)には、米国の7〜9月期GDP速報値と、9月の個人所得・個人消費支出(PCE)統計が同時に発表されます。

GDPは四半期ごとの経済成長を示す指標、月次PCEは個人消費や物価の動きを確認するための統計です。

米GDP速報値(7〜9月期)
米国経済の成長ペースを示す四半期指標です。景気が予想以上に強ければ、FRBが高い金利を維持する根拠となる可能性があります。

米PCEデフレーター(9月)
個人消費に関連する物価の動きを示す月次指標です。特に食品とエネルギーを除くコアPCEデフレーターは、FRBが重視するインフレ指標の一つです。

なお、GDP統計にも四半期の物価指標が含まれますが、今回注目する9月のPCEデフレーターは月次の統計です。

今回のポイントは、指標が強いか弱いかだけではありません。

市場がすでに想定している結果と、実際の発表内容にどれだけ差があるかが、ドル円の反応を左右する可能性があります。

利上げ織り込み済みだからこそ、弱い指標に注意

12月の追加利上げがすでに有力視されているため、今夜の指標が予想どおりだった場合、ドル買いが大きく進まない可能性があります。

一方、景気や物価が市場予想を大きく下回れば、これまで織り込まれていた利上げ期待が後退し、ドル売りにつながることも考えられます。

GDP・PCEが予想を大きく上回った場合
米景気やインフレの強さが改めて意識され、追加利上げ期待を支える可能性があります。ただし、強い結果がすでに想定されていれば、ドル買いは限定的になることもあります。

GDP・PCEが予想を大きく下回った場合
景気減速やインフレ鈍化が意識され、12月の利上げ期待が見直される可能性があります。米金利が低下すれば、ドル円には下押し圧力がかかることも考えられます。

GDPとPCEで結果が分かれた場合
景気と物価のどちらを市場が重視するかによって、反応が複雑になる可能性があります。発表直後の値動きだけでなく、米金利の方向も確認したいところです。

特に注目したいのは、すでに織り込まれている利上げシナリオが崩れるような結果が出た場合です。

もっとも、利上げ期待が高いからといって、弱い指標で必ずドル安が進むわけではありません。市場の反応には、他の経済材料や投資家のポジションも影響します。

明日は日銀会合、円側の材料にも注目

今夜の米経済指標に続き、明日30日(金)は日銀金融政策決定会合が控えています。

米国では12月の追加利上げ期待が維持されるかが焦点となる一方、日本では今後の追加利上げに対する日銀の姿勢が注目されます。

米国の利上げ期待が後退し、日銀が引き締めに前向きな姿勢を示せば、日米金利差の縮小が意識され、円高材料となる可能性があります。

反対に、米国の利上げ期待が維持され、日銀が慎重な姿勢を示した場合には、ドル円を支える材料になることも考えられます。

今日のまとめ

FOMCを通過したドル円は、次の方向を探る局面。12月の米追加利上げはすでに市場でかなり織り込まれており、今夜のGDP・PCEがそのシナリオを変えるかが最大の注目点です。

特に、市場予想を下回る結果によって利上げ期待が後退する可能性に注意しながら、米金利とドル円の反応を確認したいところです。

そして明日の日銀会合では、円側の金融政策見通しにも注目が移ります。

※為替レートは10月28日(水)の日本銀行公表値を参考にしています。10月29日のリアルタイムレートではありません。
※12月の米利上げ確率は10月28日のReuters報道に基づく参考値であり、変動する可能性があります。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の取引を推奨するものではありません。FX取引には損失のリスクがあります。

参考資料

Reuters|FOMC後のドルと12月利上げ期待(10月28日)
米商務省経済分析局(BEA)|経済指標発表日程
日本銀行|外国為替市況(10月28日)
日本銀行|金融政策決定会合の開催予定

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