
ドル円は158円付近まで反発。先週の円高から持ち直す一方、今夜のFOMCを前に方向感を探る展開となっています。
今回のFOMCは政策金利の据え置きが大方の予想ですが、12月の追加利上げはすでに市場で有力視されています。
今日のポイントは、ドル円の反発が続くのか、そして今夜の政策発表とFRB議長の記者会見を受けて、米国の金利見通しがどう変わるのかです。
ドル円158円目前、反発の勢いは続くか
今夜のFOMC・議長会見が次の分岐点
ドル円は158円付近、先週の円高から反発
10月28日(水)の東京市場で、ドル円は158円付近まで上昇しました。
日本銀行の外国為替市況によると、午前9時時点のドル円は157.99〜158.00円。東京市場では一時158.03円を付ける場面もありました。
先週23日には一時156円台前半まで円高が進みましたが、週明け以降はドル円が持ち直しています。
反発の背景の一つとして考えられるのが、先週強まったリスク回避の円買いが一服したことです。
また、28日の日本株市場では半導体関連株を中心に買いが先行しました。ただし、株高が必ず円安につながるわけではなく、ドル円には米金利や金融政策見通しなども影響します。
米ドルも主要通貨に対して約2週間ぶりの高値圏で推移しており、ドルの底堅さもドル円を支える一因となっています。
ただし、158円を超えたからといって、そのまま円安が進むとは限りません。今夜の重要イベントを前に、反発の勢いが続くかが注目されています。
12月の米利上げはすでに有力視、FOMCは何が焦点?
今夜のFOMCでは、政策金利の据え置きが大方の予想となっています。
10月28日付のReutersによると、金利先物市場では今回の据え置き確率が約91%となっています。
一方、12月の会合では追加利上げが有力視されており、市場はすでにその可能性を相当程度織り込んでいます。
つまり、今回のFOMCで重要なのは、金利を据え置くかどうかだけではありません。
FRBが12月の追加利上げに前向きな姿勢を維持するのか、それとも慎重な姿勢を示すのか。
すでに市場で予想されている内容が示された場合、為替の反応は限定的になることもあります。一方、市場予想と異なるメッセージが出れば、米金利やドル円が大きく動く可能性があります。
今夜の流れ|政策発表からFRB議長会見まで
日本時間29日(木)未明には、FOMCの政策発表とFRB議長の記者会見が予定されています。
29日(木)午前3:00|FOMC政策発表
政策金利の決定と声明が公表されます。金利据え置きが予想されるなか、今後の金融政策に関する表現に注目です。
29日(木)午前3:30|FRB議長記者会見
12月の追加利上げについて、どのような見解が示されるかが焦点です。声明だけでは読み取れない政策判断の背景も注目されます。
発表・会見後|米金利とドル円の反応
市場が織り込む12月の利上げ期待が変化するかを確認します。米長期金利とドル円が同じ方向に動くかどうかも注目点です。
政策発表直後にドル円が動いた場合でも、議長会見の発言によって方向が変わる可能性があります。
そのため、政策発表だけで判断せず、記者会見とその後の米金利の動きまで一連の流れとして確認することが重要です。
ドル円はどう動く?市場予想との違いがカギ
今夜のFOMCでは、12月の追加利上げに関するFRBの姿勢が、市場の事前予想とどれだけ異なるかが重要になります。
利上げに積極的な姿勢が示された場合
市場の利上げ期待がさらに強まり、米金利の上昇とともにドル買いが進む可能性があります。ドル円が158円台での推移を維持できるかに注目です。
利上げに慎重な姿勢が示された場合
12月の利上げ期待が後退し、米金利の低下とともにドルが売られる可能性があります。ドル円が再び157円台前半へ下落する展開も考えられます。
市場予想に沿った内容だった場合
発表直後の反応が限定的になる可能性があります。ただし、議長会見で新たな材料が示されれば、相場の方向が変わることもあります。
なお、これらは想定されるシナリオであり、実際の為替相場は米金利以外の要因にも左右されます。
今日のチェックポイント|158円と157.50円
短期的には、ドル円が158円付近での推移を維持できるかが注目されます。
158円付近:上値の注目水準
今日の東京市場で一時上回った心理的な節目です。FOMC後もこの水準を維持できるかが焦点です。
157.50円付近:反発維持の目安
今週回復した水準です。再び下回れば、短期的な反発の勢いが弱まる可能性があります。
今夜の最大の注目点
FOMC声明とFRB議長会見を受けて、12月の利上げ期待と米長期金利がどう変化するか。
明日以降は日銀会合にも注目
FOMCを通過した後は、30日(金)の日銀金融政策決定会合にも関心が移ります。
米国の追加利上げ期待が維持される一方、日銀が慎重な姿勢を示せば、日米の金利差がドル円を支える材料になる可能性があります。
反対に、FRBが市場予想より慎重で、日銀が追加利上げに前向きな姿勢を示した場合は、円高方向への圧力が強まることも考えられます。
今日のドル円は、先週の円高からの反発が続くかが焦点。158円付近の値動きに加え、今夜のFOMC声明・議長会見・米金利の反応を一連の流れで確認したいところです。
※為替レートは10月28日(水)の日本銀行「外国為替市況(日次)」に基づく参考値です。東京市場のレンジは157.76〜158.03円です。
※FOMCの市場予想は10月28日時点の情報であり、変動する可能性があります。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の取引を推奨するものではありません。FX取引には損失のリスクがあります。
参考資料
日本銀行|外国為替市況(日次)2026年10月28日
Reuters|Dollar steady ahead of Fed decision(2026年10月28日)
Federal Reserve|2026年10月の公式イベント日程
日本銀行|金融政策決定会合の開催予定

