
ドル円は157円台を中心とした膠着状態が続いています。
米長期金利が5%台の高水準で推移し、ドルを支える材料となる一方、 日本の通貨当局による円安けん制や為替介入への警戒が上値を抑えています。
さらに本日は月末・四半期末・半期末が重なる9月最終営業日。 通常以上に実需フローによる値動きに注意したい一日です。
米金利5%台と月末フローが交錯。
米金利5%台でもドル円は157円台
米国では長期金利が5%台の高水準まで上昇し、 ドル指数も高値圏で推移しています。
通常であれば、米金利の上昇はドル買い・ドル円上昇につながりやすい材料です。
ところが足元のドル円は、156円台へ下押しすると買いが入る一方、 上方向にも勢いが続かず、157円台を中心とした値動きとなっています。
米金利だけではドル円の方向を決めにくくなっている点が、 現在の相場の大きな特徴です。
上値を抑える「為替介入」への警戒
ドル円の上値を抑えている大きな材料が、 日本の通貨当局による円安けん制です。
日米間でも円安への問題意識が示されるなか、 ドル円が再び158円台以上へ上昇すれば、 為替介入への警戒がさらに強まりやすくなります。
米金利上昇というドル買い材料がありながら、 ドル円が一方向に上昇しにくい背景には、 こうした当局警戒との綱引きがあります。
今日は「月末・四半期末・半期末」
そして今日、特に注意したいのが9月末特有の資金フローです。
本日は月末だけでなく、四半期末、さらに日本では半期末も重なります。
企業や機関投資家による決済・リバランスなどの実需取引が増えやすく、 普段のファンダメンタルズだけでは説明しにくい値動きが 発生する可能性があります。
東京時間の仲値前後に加えて、 海外時間ではロンドンフィキシングに向けたフローにも 注目しておきたいところです。
米債券市場の不安定化にも注意
もうひとつ確認しておきたいのが、 米国債市場のボラティリティ上昇です。
債券市場の「恐怖指数」とも呼ばれるMOVE指数は 100を超える水準まで上昇しています。
米金利上昇は現在ドルを支えていますが、 債券市場の不安定化がさらに進めば、 株式や為替を含めた市場全体でポジションの巻き戻しが起こる可能性もあります。
そのため、単純に「米金利上昇=ドル円上昇」だけで 相場を見るのではなく、米債券市場そのものの動きにも注意が必要です。
ここからのドル円、何を見る?
まず確認したいのは、 157円台の均衡がどちらに崩れるかです。
上方向では158円台に入るにつれて、 円安けん制や為替介入への警戒が強まりやすくなります。
一方、下方向では156円台で再び買いが入るのかがポイントです。
ただし今日は通常日とは異なり、 月末・四半期末・半期末の特殊なフローが入りやすい一日です。
目先の値動きだけで方向を決めつけず、 米金利・当局発言・実需フローを合わせて確認していきたい局面です。
- ドル円は157円台を中心に膠着
- 米長期金利は5%台の高水準
- 158円台以上では為替介入への警戒
- 月末・四半期末・半期末の実需フローに注意
- 米債券市場のボラティリティ上昇も要チェック
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