
ドル円は、三村財務官の円安けん制発言を受けて 156円台まで急落しました。
ところが、その後は再び157円台へ回復。 当局から円安をけん制するメッセージが相次いでいるにもかかわらず、 ドル円の下値では依然として買いが入る展開となっています。
なぜドル円は下がっても戻るのか。 足元でぶつかっている材料を整理してみましょう。
それでも157円台へ戻す底堅さ。
当局発言で156円台まで急落
ドル円を大きく動かしたのが、 日本の通貨当局から相次いでいる円安けん制発言です。
三村財務官は、日米首脳・財務相間で交わされた為替に関するメッセージについて 「非常にクリア」としたうえで、 市場がそれを受け止めることへの期待を示しました。
これを受けてドル円は一時156円台まで急落。 高値圏では日本当局による為替介入への警戒が 強く意識されていることが改めて確認されました。
それでもドル円が戻るのはなぜ?
注目したいのは、その後の値動きです。
ドル円は急落したものの、そのまま下落が続くことはなく、 再び157円台へ持ち直しました。
背景には、中東情勢を巡る不透明感や原油価格、 さらに高水準で推移する米長期金利など、 ドルを支える複数の材料があります。
つまり現在のドル円は、 「当局の円安けん制」と「ドルを支える外部要因」が 綱引きしている状態と見ることができます。
158円台から上は当局警戒が強まりやすい
ドル円が再び上昇した場合に意識したいのが、 158円台から160円手前のゾーンです。
160円という心理的な節目が近づくほど、 日本当局の発言や為替介入への警戒が強まりやすく、 ヘッドラインひとつで相場が大きく動く可能性があります。
一方、今回のように急落しても下値で買いが入るため、 単純に「円安けん制=ドル円下落」と考えるのも難しい状況です。
高値を追いかける場合も、急落を追いかける場合も、 値動きが大きくなりやすい局面であることを 意識しておきたいところです。
月末・四半期末・半期末の円買いにも注意
さらに今週は、 月末・四半期末・半期末が重なるタイミングです。
日本企業や機関投資家による資金還流などから、 実需の円買いが入りやすくなる可能性があります。
米金利などがドル円を支える一方で、 当局の円安けん制や実需の円買いが上値を抑える可能性もあり、 上下双方に振れやすい相場を想定しておきたいところです。
ここからのドル円、何を見る?
目先はまず、 157円台を維持できるかに注目です。
再び158円台へ上昇すれば、 当局による円安けん制や為替介入への警戒が 一段と意識されやすくなります。
一方で下方向では、 今回急落した156円台で再び買いが入るのかがポイントです。
現在は、 米金利・地政学リスク・当局発言・月末フローなど 複数の材料が交錯しています。
一方向の値動きを決めつけず、 157円台を中心とした攻防と、158円台以上での当局警戒を あわせて確認していきたい局面です。
- 当局発言を受けドル円は156円台まで急落
- その後は157円台へ戻す底堅い動き
- 158円台から上では為替介入への警戒
- 米長期金利などドルを支える材料にも注目
- 月末・四半期末・半期末の円買いフローにも注意
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