【マーケット女史24時】トランプ減税×世界経済の影響｜ECB利下げと米景気の行方ー 6月12日配信分

CPI・PPIを通過し、事前予想から伸びの鈍化で下落したドル円。
トランプ大統領が関税について2週間以内に通達と一方的な提示を示唆したことでマーケットはリスクオフ。
極端な売りも出ませんが、上値は重く買いは慎重の状況で、次に何が起こるのかと警戒感が高まっています。

さらには中東情勢も緊迫。
この記事を書いている途中に、イランがイスラエルの核関連施設を攻撃し、イスラエルは全土に非常事態を宣言したというニュースが飛び込んできました！
これを受けて原油価格が一時9％急騰。イスラエル行き航空便も引き返しているようです。

また昨日はエア・インディアのB787型機が墜落し、242名の搭乗者から生存者が1名のみ見つかっているという悲惨なニュースが報道されていました。
機体は世界で2000機以上使用されているボーイング787ドリームライナーということもあり、飛行機に乗ったことがある方であれば誰でもお世話になっている可能性が高い機材ということもあり、事故原因の分析が待たれます。

気が滅入りそうなニュースばかり・・・。（汗）

本記事では、トレード・トレード主催のFXセミナーで6月12日（木）20時から配信された「マーケット女史24時」の内容を抜粋してご紹介します。
配信終了後にも無料で見逃し配信されていますので、直接見る方は下の動画からどうぞ！

出演：川合美智子さん（外国為替ストラテジスト）、松崎美子さん（個人投資家）
進行：分林里佳さん（MC・アナウンサー）

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雇用統計からみる米国経済

冒頭、6月6日（金）に発表された米国雇用統計の話題に。
13.9万人の非農業部門雇用者数、および失業率4.2％もよかったけれど？

川合さんによれば、雇用は15万人前後を維持していればそう悪くはない感じ。
しかし3月と4月が大きく下方修正されているために、良くない印象と捉えておられるようです。
JOLTS雇用動態調査求人件数も、前月から改善はしたものの、2022年からの右肩下がりは続くであろうことが不安材料になっているようです。

加えてミシガン大消費者信頼感指数からは、トランプ関税ショックでの人々の大きな不安を反映していることも読み取れます。
労働者賃金も相応に上昇しているため消費が衰えることは今のところないものの、低所得者や退職者は日々の買い物をするのにも苦労するような状態で、やはり楽観視できる状況ではなさそうです。

高止まり状態の物価については、以前のセミナーで若林栄四さんも、ニューヨークの物価は異常だとおっしゃっていましたね。
松崎さんの娘さんも昨年ロサンゼルスに行ったときに腰が抜けるほど高いという感想だったそうです。

なおこのブログを書いている筆者も、昨年1ドル158円のときにニューヨークに渡航しましたが、マクドナルドのビックマックが1個14ドル＝2200円で販売されていました。
チックフィレイで2人でモーニングしても軽く3000円近く行きました。
日本人の収入では到底生活していけないなと思いましたね。あれでは一般的な上級サラリーマンの月収50万円あったところで生活保護レベルでしょう。

米国の中間所得層の収入が40万ドルって、すごくないですか？？
日本の中間層の上限は約850万円です。40万ドル＝約5600万円です。（1ドル140円換算）
日本人からしたらまさにアメリカンドリームですが、それでも「楽」をしていけるかどうかが話題になる社会構造、やっぱりアメリカはアメリカですね。
皆さんはどう思われますか？

✨【見逃し配信＆番組レビュー】✨／
『川合美智子×松崎美子マーケット女史24時』

🎦昨日6/12の番組を現在見逃し配信中！🌟

📝アメリカの中間層は年収40万ドル😳
この先ドル円相場は？イランがイスラエル攻撃..🤔

✅引用記事＆リプライURLから早速チェック😉 https://t.co/qddbkvAf9s pic.twitter.com/uhxCo3oX6E
— 海外FXお役立ちガイド (@kaigaifxguide) June 13, 2025

では、通貨ペアの値動きについての解説も見てみましょう！

ドル円

昨年7月に161円95銭の天井を付けて下落を続けているドル円。

2021年～2024年は年初の1月に安値圏だったものの、2025年は一転高値を付けたことから、完全に下落トレンドと断定。
今年2025年を通して1月の158円75銭を上抜けすることはほぼあり得ないと考えられます。
さらに言えば、4年間続いたドル高相場はまだまだ下落トレンドが続くとみられるため、来年2026年も円高ドル安になることはほぼ間違いないでしょう。