ロスカットとは、保有しているポジションの評価損がある一定レベルに達した際に、強制的に損切り注文を実行する機能のことを指します。FX会社では、証拠金維持率をロスカット発動条件の尺度とするのが一般的です。ロスカットの引き金となる証拠金維持率のパーセントはFX会社ごと、口座タイプごとに異なります。
ロスカットの発生タイミングにより、メリット・デメリットに違いが出てきます。
例えば・・・
●証拠金維持率50%に達するとロスカットが発生する場合
⇒損失がある程度進むと早めにポジションが強制決済される
⇒資金を守りやすいが、値動きに耐える余地が少ない
●証拠金維持率20%に達するとロスカットが発生する場合
⇒より大きな含み損でもポジションを持ち続けられる
⇒値動きに耐える余裕はよりあるが、資金が大きく減るリスクもある
ロスカットは各国金融当局より義務付けられている措置であり、顧客が負う損失が膨らまないようにするために導入されています。通常、FX会社では、ロスカットが発動する前に、マージンコールが警告として発動します。
レバレッジを掛けて自己資金以上のトレードができるFX取引やCFD取引では、ロスカットが発動しても、しばしば損失額が口座残高を上回ってマイナス残高が発生することがあります。国内FX会社では、マイナス残高が発生したら追証(追加証拠金)の入金が課されます。
海外FX会社では、マイナス残高を自動的にリセットしてくれるゼロリセットシステムがある点で、国内FX会社よりも魅力的です。