【川口一晃のペンタゴンチャンネル】トランプ関税、円安はこのまま継続するのか？ー 7月21日配信分

参院選は懸念されていた自公過半数割れの結果に。
円安に振れるかと思いきや、石破首相続投宣言でマーケットは慎重な見方をしているようで、円高方向に動いています。

ただし、8月1日発動の関税問題がまったく進展しておらず、石破首相の進退をめぐっては自民党の麻生太郎最高顧問が続投を認めないと発言するなど、混乱が続きそうです。

さて今回は、7月21日（月）21時30分から配信された「川口一晃のペンタゴンチャンネル」の内容を一部抜粋してご紹介します。

配信終了後の見逃し配信は下の動画からご覧いただけます。
今回の配信では以下のプレゼントが当たりますよ！

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出演：川口一晃さん（金融ジャーナリスト・経済評論家）
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上昇トレンドか買われ過ぎか

円安進行が進んでいる為替。
ドル円に限らず「円が一弱」という状況です。

150円こそまだ遠いですが、このまま上昇トレンドが続くのか、買われ過ぎで調整に入るのか、株式市場や金（ゴールド）も含め考えていく必要がありそうです。
参院選の自公惨敗と関税交渉を考えると直近はまだ不安定になりそうな気がしますよね。。

ドル円とビットコインの直近の値動きはこうだ！

配信の中からドル円とビットコインを取り上げてみます。
早速見ていきましょう！

ドル円

ドル円は、直近「下がります」！

150円に突っかけるかとは思っていたと川口さん。

川口さんは以前から、140円台の持ち合いが続き、前半と後半で2つの持ち合いパートがあることをセミナーで明らかにしていました。

現在は140円後半の持ち合い相場で、150円に近付くにつれて上昇しても売られる展開です。
現値ではACラインとADラインの上値抵抗線が2本存在しており、このまま上昇を続けるのは難しいのではないかと想定されます。
また、7/23（水）には変化日を迎えるため、ここで方向性が少し出るのではないかとのことです。

参院選については、大方予想通りで織り込んでいたことと、過半数割れとはいえ大差がついたわけではないことから、そこまで荒れる展開にはならないのではないかと考えられるそうです。

配信前後のドル円の値動き

TradingView ー USDJPY チャート

配信から12時間後の7月22日午前10時前後。
ドル円は一時147円付近まで下落したものの、現在は配信時と同じ147円半ばで推移しています。

円買い要素は少ないものの、政権運営がなんとか続くであろう（もちろん油断はできませんが）という見方で、日本売りの動きは出ていないようです。
そういう意味では最悪の結果だけは避けられたと言えそうです。

日本では8月1日の関税問題のほか、米国ではFRBへの利下げ圧力などがあるため、日米どちらにとってもネガティブなニュースがある状態です。
どのタイミングでどちらに振れるのか注視しながら取引する必要がありそうです。

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ビットコイン

ビットコインは、直近「下がります」！

最高値を更新して好調なビットコイン！

ビットコインドル（BTC/USD）のペンタゴンチャートを見てみます。
注目したいのはペンタゴンの中心点であるA点。
チャートはA点の下側を通っています。

ペンタゴンの中心点の下側を通った場合、次のペンタゴンが書き足されるのは「下」か「横」である確率が約90％！
つまり、BEライン（12万2500ドル）を超えて上昇を続ける確率は10％程度しかないため、目指していくのは11万ドル付近になるのではないかと考えられます。

全体としては上昇トレンドの中にいるかもしれませんが、直近は買われ過ぎの調整が入りそうです。

配信前後のビットコインの値動き

TradingView ー BTCUSD チャート

同じく7月22日午前時点。
配信中の解説の時点で11万9000ドル付近だったビットコインは、やや下げて11万7000ドル付近へ下落。
先週最高値の12万ドルをつけましたが、ペースが速すぎるかもしれませんね。。
このままいくとペンタゴンチャートの統計通り、次のペンタゴンは横に書き足されて上値が重くなりそうな気配が濃厚です。

とはいえ、トランプ政権ではビットコインの戦略的資産活用に向けて支援を行ったり、ステーブルコインのジーニアス法が成立するなど法整備も進んでおり、暗号資産の動きは今後も要注目です！