日銀の「忖度」政策で円高へ - 2018年7月

日銀の「忖度」政策で円高へ - 2018年7月

現在の為替相場の下降トレンドを引き起こしたきっかけがトランプ大統領の「口先介入」であることは皆さんご承知の通りです。

ドル下落、トランプ氏が強いドルは「米国に不利」と発言=NY市場|ロイター

ただ、ことクロス円通貨ペアを円高方向にさらに押しとどめているのは、一連の日銀に関する報道であろうと個人的に感じています。

日銀、長期金利目標の柔軟化検討=一定程度の上昇容認-7月末会合で議論|時事通信

トランプ大統領がドル高けん制をした際に、人民元やユーロが「不当に安く抑えられている、為替相場だ」とやり玉に挙げたことが日銀に影響を与えたのではないかと勘繰ってしまいます。トランプ大統領の発言から1日足らずで、日銀の新しい金融政策目標のニュースが報じられたのは偶然とは言い難い感じです。

今回日銀はインフレ率とともに長期金利を金融政策の目標に据えることを発表しました。早速、長期金利(10年債利回り)は上昇しており、他国通貨と円との金利差は縮小してきています。

長期金利

ドルやユーロと円の金利差が縮小すれば、当然円が買われます。したがって、今回の日銀の決定はトランプ大統領の批判をかわすための、一種の「忖度」政策ではないかと偏見の目で見てしまいますよね。

さらに日銀は畳み掛けるように、超金利の誘導目標を0%に設定すると発表しました。

日銀緩和、量から金利へ 長期金利0%に誘導 |日本経済新聞

「10年債利回りがマイナス金利にならないよう防ぐ」というメッセージだと市場は解釈し円は買いが進んでいます。ドル円は一時110.50円まで売られました。

今日のドル円

ユーロ円とポンド円も同様に円が買われています。ユーロとポンドについては、

・米欧首脳会談が貿易交渉開始で合意
・ブレグジット交渉の主導権をメイ首相が握る

という前向きなニュースが出たのですが、ユーロ買い、ポンド買いの効果は一時的なものにとどまりました。

ユーロ円は130円割れ、ポンド円も1ヶ月振りに145.50円を割りこんでいます。今後もしばらくは円買いの流れが続きそうです。

以上、ドル円、ユーロ円、ポンド円についてトレード戦略を考えてみました。あくまでも筆者の個人的な見解なので、参考程度でご活用ください。

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