2018.02.20
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日本政府は2月16日に、議院運営委員会に日銀総裁と副総裁2人の国会同意人事案を提示しました。
4月8日に任期満了となる黒田東彦総裁は再任、3月19日に任期満了となる副総裁の後任には若田部昌澄・早稲田大学教授と雨宮正佳・日銀理事を起用するとのことです。
黒田氏が日銀総裁就任時より実行してきた大規模緩和政策は日本経済をデフレから回復させることに大きく貢献しました。 再任した際の目標として、黒田氏はデフレ脱却を掲げています。
米国の金利上昇と世界株価の乱高下が同時に発生している複雑な市場環境において、 「黒田氏の政策運営能力、そして国際金融における豊富な知見と人脈が市場安定に不可欠な要素である」との判断の下、政府は黒田総裁再任に踏み切った模様です。
副総裁候補の若田部氏は、大規模金融緩和でインフレ期待を高めて、緩やかな物価上昇の実現を目指す「リフレ派」の代表的な経済学者の1人。同氏は金融緩和政策の強化や積極財政への転換を主張しています。 雨宮氏は将来の日銀総裁候補と目されており、金融政策の立案能力の高さが評価されました。同氏は企画局担当理事として黒田総裁を長年実務面で支えてきました。
今回の日銀総裁・副総裁候補について、市場では大きな混乱は観られていません。 現在、衆参両院は与党が多数を占めているため、政府案が予定通り可決される公算が大きいと思われます。
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