初めてのCFD取引 Part-26

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『コツコツドカン、わっしょいわっしょいどすん』

 

これはCFDトレードで、コツコツ(わっしょいわっしょい)と少しずつ複数回の取引で積み上げてきた利益を、1回だけのトレードで利益を吹っ飛ばしてしまう(無くしてしまう)事のたとえ話です。

毎月目標とする利益金額を定め、少しずつ利益を確定していき、目標や決めた金額の利益にとどく前に、1~2回の取引で利益を無くしてしまう。

 

なぜ一般投資家(CFD取引者)がこの様な結果に陥ってしまうのであるかを理論的に説明するのに用いられるのが、『プロスペクト理論』と言われているものです。

これは2002年にノーベル経済学賞を受賞した行動経済における理論で、ダニエル・カ―ネマン(心理学者・行動経済学者)とエイモス・ドベルスキー(心理学者)によって考案されました。

 

この理論を説明するにあたり、よく引用されるのが次における心理実験です。

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質問1

次の条件でお金をもらえるとします。あなたはどちらを選びますか?

①    無条件で100万円を受け取れる

②    コインを投げて、表が出たら倍の200万円を受け取れる。裏が出たら何も受け取れない。

 

質問2

200万円の借金があります。

次の条件で借金を軽減することが可能であるならどちらを選びますか?

①    無条件で借金が100万円に減額になります。借金は100万円になります。

②    コインを投げて、表が出たら借金はゼロに。裏が出たら借金は200万円のまま。

 

この2つの質問、皆さんでしたら①と②、どちらを選択しますか?

 

質問1の実験結果

①の期待値 100万円

②の期待値 100万円(200万円x 50%+0円x 50%=100万円)

どちらも期待値は同じ100万円です。しかし、実験の結果は、①の『無条件で100万円を受け取る』の方が数多く選ばれました。

これは、多くの人はコインを投げると言うギャンブル行為は行わず、確実に得られる100万円を選ぶと言う事です。

 

質問2の実験結果

①の期待値 マイナス100万円

②の期待値 マイナス100万円(マイナス200万円x50%+0円x50%=マイナス100万円)

どちらも期待値はマイナス100万円です。実験の結果は、多くの人が②の『コインを投げて表が出たら借金はナシ』を選択しました。

これは、多くの人は借金(損失)を抱えていると、このコインの表裏と言うギャンブルに参加しても損失がゼロになる方を選択すると言う事です。

 

CFD取引に当てはめてみると、質問1は含み益ポジションを持っている場合、質問2は含み損ポジションが有る場合と考えられます。

 

質問1は、確実にもらえる金額を選択するものなので含み益が有る場合は早めに利益を確定してしまうという事です。

反対に含み損が有る場合には、待てば反転してくれるかもしれないと言った希望的な観測=コインの表裏にかけて含み損を一掃したいと考える傾向があると言う訳です。

 

つまり、含み益が有る状況ではポジションをクローズして利益を確定したいと考え、含み損の有る状態ではいつかポジションが改善されプラスになるであろうと考え、損切り(実現損を確定させる)が遅れがちになるというものです。

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CFD投資の理想的な姿は『利大損小』です。

つまり利益が大きく損が少ないのを良しとし、損が少なければ残る利益は大きくなるというものです。
ところが現実には『利小損大』となる投資家が非常に多いのが現状です。

利益が少なく損が大きければ結果として、含み損がどんどん膨らんで行きます。

そして含み損が増えて行くと、希望以上の願望として自分の都合の良い解釈や材料にだけ目を向けてしまう傾向があります。

 

その結果、自分のトレードルールに基づいて行なって来て利益を上げて来たのに、一度(ドカン)ルールを無視した結果、損失が拡大し、貯めて来た利益が無くなってしまう。

これを防ぐにはどうすれば良いのか?

それは感情を無視して自分の決めた約定ルールを守る事なのです。

これは簡単な様で、難しい事です。

しかし、私情を捨て自分の決めたルールの取引が出来た時、利益はついて来るものです。

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