5月相場は「Sell in May」

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5月7日(火)朝9時、10日ぶりに東京証券取引所で「令和」最初の株式取引が始まりました。

個人的に10連休前、「令和」最初の取引日は御祝儀相場になって、株高・円安になるのではと予想と期待していた面もあったのでしたが。

それが、米トランプ大統領の5月5日「中国製品2000億ドル分の関税を今週10日金曜日から10%を25%に引き上げるとツイッタ―表明。楽観視されていた米中貿易交渉合意の不透明感から中国・欧州・米国市場と連鎖的に世界の株式は大幅下落。

世界のマーケットは日本の10連休中にトランプ大統領に冷や水を浴びせさせられた形です。この発言が無ければ5月7日令和の初日は上昇したのかもしれません。

当初予定より1日遅れて8日から開催される米中閣僚級貿易協議(ワシントン)が大いに注目されています。果たして10日の追加関税実施前に1日で合意できるのでしょうか。

元号が変わってのいきなりの下げ、年が変った1990年からのネガティブな下げを連想したのは小生だけなのでしょうか?

御参考までに、1989年12月29日 日経平均最高値(ザラ場 38957.44円、終値38915.87円)をつけました。年明けの1990年1月4日から10ヶ月後の10月1日、最高値からわずか9ヶ月で一時2万円割れ、「失われた10年」バブル経済崩壊へ。


5月相場は「Sell in May」

ここ数年の株式市場の傾向を見てみると、4月に高値天井をつけて5月中旬頃から売られる「セルインメイ(Sell in May)」パターンでの推移をしてました。

セルインメイ(Sell in May)とは、アメリカ株式市場のアノマリー(ジンクスのようなもの)の一つとされ、「5月に株を売って9月半ばまでは相場から出て行け(休め)」といわれているものです。

過去の値動きを見ると、アメリカの株式市場は5月から9月にかけて株価が下落しやすく、9月半ばから上昇しやすい傾向がありました。

これは、欧米では6月後半から8月末まではバカンスのシーズンにあたり、休暇を取る投資家も多く、市場参加者が減少し、マーケットプレイヤー不在の薄い相場となるために株価が下がりやすくなるからとされています。

要するに、「夏の相場は軟調で低調(だから気をつけよ)」なのではないでしょうか。

そのため、5月のうちに持っている株を売って、夏の間は相場から離れていたほうがいい、ということなのです。

日本の株式市場参加者投資家の過半数以上は外国人投資家であり、市場の動向は彼ら次第とも言われてます。アメリカ市場と連動する形で、日本市場も同様の動きになりやすく、日本でも「セルインメイ=5月に売れ」を意識する必要があるのです。

「5月に売って9月半ばに戻ってくる」ということは、言い換えると「9月半ばに買って5月に売る(8ヶ月間だけポジションの保持)」ということでもあります。

そこで「9月第2土曜日の次の月曜日のオープンで買い → 翌年5月の最終営業日のクローズに売る」という投資をしていたらどうなっていたのでしょうか。

過去13年のダウ平均株価の成績は

なんと、過去13年のうち11回は、アノマリーに従って売買していれば利益になっていました。実に、11勝2敗。勝率84.6%、なかなかの好成績です。

(ちなみにアノマリーが破れた2007〜2009年は、住宅バブル崩壊〜リーマンショック〜世界金融危機の時期と重なります)。

2019年5月9日現在、昨年9月と5月9日の価格差は24.58ドル。5月31日に+か-かは微妙ですね。
はたして2019年5月末は。

過去13年のダウ平均株価の成績

2005年9月12日に買い → 2006年5月31日に売る
2005年9月12日の始値:10,678.41ドル
2006年5月31日の終値:11,168.31ドル
 +489.90ドル

2006年9月11日に買い → 2007年5月31日に売る
2006年9月11日の始値:11,389.87ドル
2007年5月31日の終値:13,627.64ドル
 +2,237.77ドル

2007年9月17日に買い → 2008年5月30日に売る
2007年9月17日の始値:13,441.95ドル
2008年5月30日の終値:12,638.32ドル
 −803.63ドル

2008年9月15日に買い → 2009年5月29日に売る
2008年9月15日の始値:11,416.37ドル
2009年5月29日の終値:8,500.33ドル
 −2,916.04ドル

2009年9月14日に買い → 2010年5月28日に売る
2009年9月14日の始値:9,598.08
2010年5月28日の終値:10,136.63ドル
 +538.55ドル

2010年9月13日に買い → 2011年5月29日に売る
2010年9月13日の始値:10,458.60ドル
2011年5月29日の終値:12,569.79ドル
 +2,111.19ドル

2011年9月12日に買い → 2012年5月31日に売る
2011年9月12日の始値:10,990.01ドル
2012年5月31日の終値:12,393.45ドル
 +1,403.44ドル

2012年9月17日に買い → 2013年5月31日に売る
2012年9月17日の始値:13,588.57ドル
2013年5月31日の終値:15,115.57ドル
 +1,527.00ドル

2013年9月16日に買い → 2014年5月30日に売る
2013年9月16日の始値:15,381.36ドル
2014年5月30日の終値:16,717.17ドル
 +1,335.81ドル

2014年9月15日に買い → 2015年5月29日に売る
2014年9月15日の始値:16,988.76ドル
2015年5月29日の終値:18,010.68ドル
 +1,021.92ドル

2015年9月14日に買い → 2016年5月31日に売る
2015年9月14日の始値:16,450.86ドル
2016年5月31日の終値:17,787.20ドル
 +1,336.34ドル

2016年9月12日に買い → 2017年5月31日に売る
2016年9月12日の始値:18,028.95ドル
2017年5月31日の終値:21,008.65ドル
 +2,979.97ドル

2017年9月15日に買い → 2018年5月25日に売る
2017年9月15日の始値: 21927.79ドル
2018年5月25日の終値: 24753.09ドル
 +2,825.30ドル

2018年9月14日に買い → 2019年5月31日に売る
2018年9月14日の始値: 25991.91ドル
2019年5月31日は? (5月8日は25967.33ドル)

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