スワップポイントに関しての一考察

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スワップポイントに関しての一考察

FXにおける「スワップポイント」については多くの方は御承知かと思いますが、改めて簡単にお話し、頭の片隅にでも入れておいて頂ければと思います。

スワップポイントは、金利が異なる2ヶ国の通貨ペアを保持することによって発生する、2国通貨間の金利差を円換算したものです。(スワップポイントは2国間の年金利差を日割り計算により算出)

金利の低い国の通貨を売って(ショート)、金利の高い国の通貨を買った(ロング)の場合、2ヶ国間の金利差に見合った金利分を円転した金額をスワップポイントとして受取ることができます。

反対に、金利の低い通貨を買って(ロング)、金利の高い通貨を売った(ショート)の場合、2ヶ国間の金利差に見合った金利分を円転した金額をスワップポイントとして支払うことになります。

FX取引で通貨ペアにおける米ドル/円取引額は、全取引量の約80%以上とされています。


例えば米国の金利を2.7%、日本の金利を0.1%とし、具体的にみた場合、

ドル買い持ち(円売り持ち)

0.1ロット(1万通貨@110円計算で110万円相当分)をドル買い円売りした場合で、金利差(2.7%-0.1%=2.6%)で0.1ロット1万米ドル(110万円分あたり)を1年間保持(日米の金利差が変わらないと仮定)することで
約2万8600円(110万x2.6%=28600円)相当額がスワップポイントとして受取る事が出来ます。
1日当たりで計算すると(28600円/365日)約78円の受取りになります。

ドル売り持ち(円買い持ち)で

0.1ロット(1万通貨@110円計算で110万円分)をドル売り円買いした場合、金利差(0.1%-2.7%=-2.6%)で0.1ロット1万米ドル(110万分あたり)1年で28600円相当のスワップポイントの支払いが発生します。
1日当たりで計算すると(28600円/365日で)約78円の支払いになります。

米ドル買い/円売りのポジションで、金利水準が変わらず受取金額が変わらないと仮定した場合、投資金額が10倍の10万通貨分にすると年間28万6000円を受取れます。
1日当たりで計算すると、約783円(28万6000円/365)にもなります。
(付与の仕方にあたっては、FX会社により独自のルールがあるので、十分に御確認下さい)


スワップポイントの付与日

FX会社にもよりますが、原則、土日は付与されません。またスワップが付与される曜日、時間はFX会社により異なります。その為、そのスワップポイント2日分をいつ付与されるかは重要です。

ある会社は、毎週水曜日に3日(2日+1日)分(78円x3日=234円、土日はゼロ円)が付与されます。(会社によっては毎週木曜日・金曜日であったりもします)

つまりポジションを保有していることで, 3日分のスワップポイントを受取れる事になります。逆の場合は払いです。

そのため、金利の高い国の通貨を買ってスワップ運用を始める場合, 水曜日から取引を始めると効率が良いことになります。

付与の判定時間はニューヨーク時間の18時の時点。冬時間の時は19時が多い様です。

土日分のスワップポイントが付与される曜日は FX会社によって異なるので確認が必要です。

週末土日のリスクを考えて金曜日にはポジションを決済するなどの自身で決めた取引ルールなどを持たれている人は、各週の中日(水曜日や木曜日)に土日分のスワップポイントを付与してくれる会社でトレードすることが良いかもしれません。

実際のポジション保持の具体例

米ドル買い/円売りのポジション

仮に、20万通貨(2ロット)@110円で考えた場合、

米ドル=20万ドルX @110円=2200万円相当で、レバレージを20倍程度(110万円分の資金が必要)でのロングポジションに設定(この場合約5円50銭までの円高でもロスカットなし)。

1年後までに米ドル/円が1度も104円50銭割れなく、1年後に@110円で終わった場合、スワップポイントはこの場合、1年間で57万2000円(1日当たり1567円)受け取る事が出来ます。

1日で1567円、10日間ですと1万5670円になります(一ヶ月30日とすると47010円)。毎月ちょっとしたお小遣いになりますでしょうか?


スワップポイント狙いならゴールデンウィーク(GW)前に!!! 今年は1日で最大10日分が付与!!

今年のGWスワップポイントは受取れる金額がいつもの10倍も。。。 祝日が重なるため、まとまって付与されるためです。

この基本を確認しながら、今月末のゴールデンウィーク(GW)(4月27日から5月6日までの10日間)前に取引を始めるのも一案かもしれません。

1日違いや計算間違いでのポイントの取りこぼしにはくれぐれもご注意を。

今年のGWでは、米ドル/円や・ユーロ/円・ポンド円は4月24日(水)に11日分、豪/円・ニュージーランド/円は23日(火)10日分がそれぞれ1日でスワップポイントがまとめて付与さする会社が多いようです。

スワップポイントは金利情勢の変化等により変動します。将来にわたり保証されるものではありません。マイナススワップの通貨ペアの建玉においては、付与日数に応じた支払いが必要となるので、十分に注意が必要です。


2019年3ヶ月間の米ドル円を振り返って

3ヶ月経過し 米ドル/円相場は1月4日朝に瞬間つけた104円台を除けば、108円から112円と111円を挟んでの動きです。

1月、3月の FOMC から FRB が「金利」・「量」の両面から正常化プロセスを停止させたことで利下げを期待する声も強まっている様です。この状況で日米金利差の拡大を当て込んだ円安(ドル高)予想をするには相当のリスクが必要かもしれません。

予測期間中の FRB は「よくて現状維持、場合により追加緩和」という政策運営を強いられるはずであり、これはドル/円相場について「横ば いか円高」という方向感を見込むことに繋がる。

また、過去 10 年、新興国を中心としてドル建て債務が積み上げられてきた という経緯も考慮すれば、国際金融市場が米金利・ドルの上昇を受け止め続けるのも難しそうだ。もちろん、「利下げまで織 り込んでいるのに円高にならない」という事実もある。

今年夏までの100円割れのレベルへの円高を予想する専門家は少ないが、ある程度(107円)の円高・ドル安の方向をみる向きが高いのではないでしょうか?

過去2年間のドル円の変動率 の推移(※3ヵ月物)

2017年7月に8%前半から10月にかけて10%まで上昇するが、抜けずそこから18年1月にかけ6.7%台に。そこから急反発し、約1ヶ月で再び10%手前まで。

18年4月に8%を割れ一時7%割れるも18年12月下旬までは7から8%のレンジトレード。12月末に急反発し9.6%つける。今年1月から3月に2ヶ月で5%台に。

ドル円の予想変動率が2019年1月の9.6%から大幅な低下基調の状態にあり、 米ドル円相場のこう着感が強まっています。

いつまで続くかは不透明ですが、この5%台は、動き出す時は一気に上昇しやすく、円高に向かうか円安に向かうか、今月下旬のゴールデンウィーク前までは目が離されない状況と言えます。

今年年初、円高が急速に進む場面では、オプション取引から計算される予想変動率(3 ヵ月物)が 9%台まで跳ね上がったものの現状は 6%を割り込んだ状況。

Brexit を巡る英国議会の混乱を受け、英ポンドが乱高下してますが、ドル円相場は値動きが乏しいと言えます。

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